ネクタイは、歴史を語る前に、その呼び名についての説明が必要になります。
我々日本人が呼んでいる「ネクタイ(necktie)」は、実はアメリカ英語であり、イギリス英語では「タイ(tie)」
と呼ばれています。では、フランス語やイタリア語、ドイツ語などの言語では何と呼ばれているでしょう。
実は、英語以外の言語では、「クラバット」や「クラバッタ」などと呼ばれています。
ではなぜ、「クラバット」と呼ばれているのでしょうか。それが、ネクタイの歴史の始まりとなります。
クラバットの語源はルイ14世の頃のフランスに始まります。ルイ14世は自らの親衛隊としてクロアチア兵
を雇いましたが、雇われたクロアチア兵は首に見たことの無い巻物をしていたため、
「あの兵隊の妙な首の巻物は何だ?」 と尋ねました。
ところが、その問いを受けた供の者は、
「あの兵隊は何者だ?」と聞き違ってしまったため、
「クラバット(クロアチア兵)でございます。」
と答えてしまったのです。
それが元となり、首の巻物はクロアチア兵を意味する「クラバット」と呼ばれるようになったのです。ちなみに
クロアチア兵がしていた首の巻物は、お守りとして付けていたものでルイ14世はこの巻物を外すように言った
ものの、クロアチア兵は外さなかったため、ルイ14世自身も付けるようになったそうです。
さて、時は流れ、現在のネクタイの原型は18世紀のイギリスのダービー卿ことエドワード・スミス・スタンリー
の時代から始まります。
「ダービー卿」、ご存知の方はもちろんですが、ご存知ない方でもピンと来られたのではないでしょうか。
そうです、競馬の「ダービー」を創設した馬産家です。このダービー卿が所有しているダービー競馬場に出かける
男性は結び下げネクタイをしており、これが巷でもファッションとして流行し、「ダービータイ」と呼ばれるように
なりました。これが現在のネクタイの原型です。
なお、この数年後にアスコット競馬場から「アスコットタイ」が流行しています。
それ以来、現在ではビジネスの必須アイテムとして利用されるなど、男性には欠かせないアイテムとして世界中の
男性に使われているのです。
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